売りやすい物件と売りにくい物件

階段を登る人

不動産取引は市場原理が働く

不動産を売却するということであればなるべくならば売れ残ることなく売りたいものです。
確かに売却価格を安くすれば購入を希望する人も増えるかもしれないですが、売主としては売却で得られた資金で住宅ローンを返済しないといけないわけですから、最初から売却価格を安くはしないでしょう。
また、最初から相場から外れた売却価格を設定した場合には買主に見向きもしないという結果になってしまうのが落ちでしょう。

不動産取引というのは市場原理が働くものです。
売主としては住宅ローンがありますのでできることであれば高い売却価格で売りたいと思っているはずです。
その一方で買主としてはできる限り安い価格で購入したいという風に思っています。
それに買主としては高い買い物になりますので、物件を決めるためにはどうしても慎重に判断しないといけないわけです。

売りやすい物件とは?

結局のところは需要と供給がマッチした価格で取引することになるというものです。
つまり、売主と買主が折り合った価格で決着することになります。
そこで今回のテーマである売りやすい物件とはどういう物件かというと、購入希望者が多くいる物件ということになります。
不動産屋が広告を出すとすぐに購入希望者が現れるというのはいい状況ではないでしょうか。
購入希望者が多くいるとその中から一人選べばいいということになります。
それではどういう物件に購入希望者が集まってくるのかということになりますと、住環境がいい物件ということに尽きるのではないでしょうか。

家族で住むのに適しているエリア

交通の便のいいエリアであったり、家族で住むのに適しているエリアであったり、省エネや太陽光発電、セキュリティなどその物件自体に希少価値があるなどということになります。
住環境がいい物件というのは若干高くても購入希望者が出てくるということがあります。
自分たちだけでなく他人の目から見てこの物件に住んでみたいと思うような物件に関しては、購入側としては費用さえどうにかできるのであれば住んでみたいと思うのではないでしょうか。

売却しにくい物件

その一方で売りにくい物件というものも中にはあります。
売りにくい物件というのは不動産屋ががんばって販売活動を行っていて売主としては売りたいにもかかわらずなかなか購入希望者が現れないような物件になります。
売りにくい物件というのは住環境があまりよくない物件ということになるのです。

交通の便が悪いエリアであったり、騒音がうるさかったり家族で住むのに適していなかったり、再建築不可であったり建ぺい率オーバーであったりするなど買う側にとって障害が多いものということになります。
売りにくい物件というのは相場よりも安く価格設定してあったりしますが、それでも売れないというようなことがあります。

もし価格設定の影響で購入希望者がいないのであれば、価格設定を見直すということも大事ではないでしょうか。
すぐに売ることに優先順位を置くのであれば、価格を下げるしかないということになります。